社会学の視点から、都市(計画)・建築・インフラ・メディアについての研究を行っています。
山口県宇部市生まれ。
博士論文の研究では、日本近代における都市計画技術の導入・定着過程に着目した歴史的検討を進めていました。これまで、都市計画当局と都市住民のさまざまなメディアを介したコミュニケーションの歴史に着目し、どのように「都市」という概念が日本社会に普及したのかを論じてきました。
そのなかで、現在の都市計画を進める上でも重要とされる「市民」や「復興」などの概念が、近代都市計画上でどのように誕生してきたのかを、さまざまなメディア実践に着目しながら、コミュニケーション論の観点から明らかにしてきました。これらの検討を通して、近代社会において、「都市」とはどのような空間なのか、そして日本においてそれはどのようにして作られてきたのかという問いを明らかにすることを目的としています。これは『「都市計画」の歴史社会学──戦間期東京が描いた近代都市の理想と現実』(青土社)という本にまとめました。
これと並行して、現在は①コンクリートやアスファルト、緑地をはじめとする都市を構成する物質的な要素、②現代都市とメディア(映像文化等)の関係にも関心を持ち、研究を進めています。
①については、コンクリートを構成するセメントや砂といった物質の循環から都市化という現象を捉え返すことを目的としています。そのなかで、都市理論の批判的な検討も進めています。現在はコンクリートブロックに注目し、ブロック建築/ブロック塀が戦後日本社会で果たした役割について、歴史社会学的な観点から分析しています。また、現代の都市再開発に欠かせないものとなっている緑地の創出・維持のプロセスについても調査しています。
②については、映画館と都市空間の関係に着目し、映画が都市空間のなかでどのように見られてきたのか、映画は都市空間をいかに描き出してきたのかという二方向から検討を進めています。このような経験を活かし、アニメ作品内における世界観設定の開発支援業務にも携わったこともあります。
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