学位
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学術修士 ( 東京大学 )
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Ph.D. ( Harvard University )
2026/03/07 更新
学術修士 ( 東京大学 )
Ph.D. ( Harvard University )
国際関係史
人文・社会 / 史学一般
人文・社会 / 国際関係論
ハーバード大学 歴史学
- 1995年6月
国・地域: アメリカ合衆国
東京大学 総合文化研究科
- 1995年3月
国・地域: 日本国
東京大学 総合文化研究科
1989年4月 - 1991年3月
国・地域: 日本国
東京大学 教養学部
- 1989年
国・地域: 日本国
明治大学 政治経済学部 教授
2009年4月 - 現在
明治大学 政治経済学部 准教授
2008年4月 - 2009年3月
北海道大学 文学研究科 助教授
2002年4月 - 2008年3月
名古屋大学 環境学研究科 助教授
2001年4月 - 2002年3月
名古屋大学 言語文化部 助教授
1999年7月 - 2001年3月
名古屋大学 言語文化部 専任講師
1998年4月 - 1999年7月
東京大学 教養学部 助手
1995年4月 - 1998年3月
国際政治学会
明治大正期対米移民の人種関係観 招待
廣部泉
歴史評論 ( 869 ) 54 - 64 2022年9月
日本の大アジア主義に対する西洋の反応ー満州事変から天羽声明までー 査読
廣部 泉
明治大学人文科学研究所紀要 75 217 - 246 2014年3月
アメリカ合衆国の対日イメージに関する歴史学的研究ー外交官の対日関係に関する伝記的考察ー 査読
廣部 泉
明治大学人文科学研究所紀要 70 91 - 124 2012年3月
来日アメリカ人宣教師の越境と日米関係
廣部泉
同志社アメリカ研究 ( 45 ) 25-38 2009年3月
廣部 泉
明治大学教養論集 ( 441 ) 39-53 - 53 2009年1月
国際連盟知的協力国際委員会の創設と新渡戸稲造
廣部泉
北大文学研究科紀要 121 1-20 2007年
American and Pacific Studies 6 115-129 - 130 2006年
日本陸軍の対米観
言語文化論集 20 ( 2 ) 113-121 1999年
増殖する恐怖―フランク・ノリスを中心に見るサンフランシスコ世紀末の中国人イメージ
東京大学アメリカンスタディーズ 3 95-107 1998年
排日条項修正運動と修正反対運動の起源 査読
移民研究年報 ( 2 ) 43-63 1996年
広部 泉
教養学部外国語科紀要 43 ( 3 ) 131-151 - 151 1996年
American Attitudes toward the Japanese immigration question, 1924-1931 査読
The Journal of American-East Asian Relations 2 ( 3 ) 275-301 1993年
アジア系アメリカを知るための53章
李, 里花( 担当: 分担執筆 範囲: 22章 アジア系と排除の歴史(148-153頁))
明石書店 2024年10月 ( ISBN:9784750358345 )
野生の教養Ⅱ 一人に一つのカオスがある
丸川哲史, 岩野卓司( 担当: 分担執筆 範囲: カオス・アメリカ・『スターウォーズ』(198-200頁))
法政大学出版局 2024年10月 ( ISBN:9784588130434 )
人種差別撤廃提案とパリ講和会議
廣部, 泉( 担当: 単著)
筑摩書房 2024年7月 ( ISBN:9784480018038 )
岩野, 卓司, 丸川, 哲史( 担当: 分担執筆 範囲: 猿は何者かー『猿の惑星』にみる人種表象(157-170頁))
法政大学出版局 2022年11月 ( ISBN:9784588130335 )
大正史講義
筒井, 清忠( 担当: 共著 範囲: 165-182)
筑摩書房 2021年7月 ( ISBN:9784480074164 )
International society in the early twentieth century Asia-Pacific : imperial rivalries, international organizations, and experts
( 担当: 共著 範囲: 104-120)
Routledge 2021年 ( ISBN:9780367751920 )
黄禍論 : 百年の系譜
廣部泉( 担当: 単著)
講談社 2020年9月 ( ISBN:9784065209219 )
人種戦争という寓話―黄禍論とアジア主義
( 担当: 単著)
名古屋大学出版会 2017年 ( ISBN:9784815808587 )
<I>Asia Pacific in the Age of Globalization</I>
( 担当: 共著)
Palgrave Macmillan 2014年 ( ISBN:9781137455376 )
ミネルヴァ日本評伝選 グルー:真の日本の友
( 担当: 単著)
ミネルヴァ書房 2011年 ( ISBN:9784623060627 )
二十世紀日本と東アジアの形成、1867-2006年
( 担当: 共著)
ミネルヴァ書房 2007年
太平洋世界の文化
( 担当: 共著)
彩流社 2005年
浸透するアメリカ、拒まれるアメリカ
( 担当: 共著)
東京大学出版会 2003年
20世紀日米関係と東アジア
( 担当: 共著)
風媒社 2002年
<I>Japanese Pride, American Prejudice: Modifying the exclusion clause of the immigration act of 1924</I>
( 担当: 単著 範囲: 1-327)
Stanford University Press 2001年
19世紀前半アメリカの中国・ハワイ像
( 担当: 共著)
日本イメージの交錯-アジア太平洋のトポス(共著)東京大学出版会 1997年
シドニー・L・ギューリック ―日米関係改善に向けて― 招待
京都大学学術研究支援室・分野横断プラットフォーム構築事業「移住と伝播――アジア太平洋地域におけるキリスト教関連資料、およびその活用」アジア太平洋地域キリスト教関連資料活用ネットワークによるワークショップ 2020年1月
1924 年移民法体制修正の試み ——移民法修正運動の展開とアジア系という共通意識の萌芽
廣部泉
日本アメリカ史学会第21回年次大会 2024年9月
黄禍論―人種という視点から見る日米関係 招待
廣部泉
世田谷市民大学 2022年7月
歴史でたどるアジアンヘイト 招待
上智大学国際関係研究所オンラインセミナー 2021年7月
Japan at the crossroads: VIEWS OF FOREIGN AFFAIR IN the Meiji Era 招待
ベラルーシ国立大学国際関係学部 2020年11月
アジア主義とアメリカ外交 招待
廣部 泉
アメリカ太平洋地域研究センター公開シンポジウム 2012年11月
日米間キリスト教越境伝道ネットワークの展開
日本アメリカ学会年次大会 2008年6月 日本アメリカ学会
清水博賞
2002年6月 日本アメリカ学会
廣部 泉
アジア系という共通意識の形成において北米日系人の果たした役割の研究
研究課題/領域番号:24K04310 2024年4月 - 2028年3月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
廣部 泉
配分額:4680000円 ( 直接経費:3600000円 、 間接経費:1080000円 )
民主党政権期に培われたフーバー政権元国務次官キャッスルの対日人脈の研究
研究課題/領域番号:19K01531 2019年4月 - 2023年3月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
廣部 泉
配分額:3250000円 ( 直接経費:2500000円 、 間接経費:750000円 )
2019年度に実施できた資料調査で入手したウィリアム・R・キャッスル元駐日大使関係資料の分析を継続した。キャッスル関係資料は膨大で、アメリカでの資料収集を予定していたが、本年度も昨年度同様、コロナ禍によりアメリカ側の対象文書館や大学図書館が閉鎖されたため実施がかなわなかった。昨年度にはメールでのリクエストに対応して、資料の一部をスキャンしてデータを送信してくれたフーバー大統領図書館の担当者も、本年度は応答がなくなってしまった。そのため本年度はキャッスルら米共和党関係者とコンタクトを取り続けた日本側の人物の資料の調査に多くを割いた。具体的には、国立国会図書館憲政資料室所蔵の牧野伸顕関係文書、野村吉三郎関係文書、樺山愛輔関係文書、並びに外務省外交史料館所蔵の須磨弥吉郎関係文書を中心に調査を行った。昨年度は閉鎖期間を経て抽選による厳しい入場規制が課されていた両館であったが、国会図書館の方は平日午前の一定時間に入場すれば抽選が免除されるようになり比較的自由に研究できたが、外交史料館は厳しい予約制が課され困難を極めた。両館で入手できた文書の中から、キャッスルからの書簡やキャッスル宛の書簡を発見することができた。2019年度に収集したアメリカ側の資料とそれらを突き合わせることで、1932年の大統領選挙に敗れて翌年に下野したのちも、日本の有力者がキャッスルをはじめとする米共和党関係者とつながりを持ち続けていたこと、またそのつながりの質について分析することができた。特に在米日本大使館が、米側が民主党政権となったのちも、民主党関係者との人脈形成に失敗し、共和党関係者との関係に依存し続けたことが明らかとなってきた。また、その関係が日米戦争を経ても生き続け、戦後、比較的早く復活したことも明らかとなった。
アジア・太平洋秩序のトランスナショナル・ヒストリー―「文化国際主義」の挫折と再生
2015年4月 - 2019年3月
基盤研究B
中嶋啓雄
資金種別:競争的資金
スタンレー・ホーンベックにみる異文化理解と対外関係の研究
2013年4月 - 2016年3月
基盤研究C
廣部 泉
担当区分:研究代表者 資金種別:競争的資金
第二次世界大戦中の連合国教育相会議に関する歴史学的検討
2008年4月 - 2012年3月
基盤研究C
廣部 泉
担当区分:研究代表者 資金種別:競争的資金
移民帰化問題にみる『アメリカ人』の境界に関する歴史学的再検討
2007年9月 - 2008年8月
三菱財団 三菱財団人文科学研究助成
廣部 泉
担当区分:研究代表者 資金種別:競争的資金
現代アメリカ・ナショナリズムの複合的編制をめぐる学際的研究
2007年4月 - 2011年3月
基盤研究A
古矢 旬
資金種別:競争的資金
米国キリスト教原理主義団体の文化戦略に関する学際的研究
2006年4月 - 2008年3月
萌芽研究
矢口 祐人
資金種別:競争的資金
人種問題をめぐる日本と英米の外交関係・英連邦と米国における日系移民問題を中心に
研究課題/領域番号:18530117 2006年 - 2008年
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
松本 佐保, 廣部 泉
配分額:4060000円 ( 直接経費:3400000円 、 間接経費:660000円 )
本研究補助金の成果として、研究代表者は、英国における国際関係史学会で、18年度にThe Yellow Peril and the Russo-Japanese war-The Racial question and Anglo-Japanese relations-, 19年度にJapanese Pan-Asianism and the West, 1894-1919, 20年度にAustralian defense policy and White Australian policy, 1901-1921という題目で三回学会発表、また日本では日本オーストラリア学界で20年6月に「オーストラリア移民規制問題と大英帝国の問題、1894-1924年」という課題で白豪主義と日系移民の問題について成果発表を行った。本発表はインドという英国にとって重要な植民地からの白人自治領への移民問題がインド・ナショナリズムを生み、これが後にインドがアジア主義運動に関わるきっかけになったなど、次なる研究への発展にもつながった。なお、The Yellow Peril and the Russo-Japanese war-The Racial question and Anglo-Japanese relations-は『中京大学紀要』(2007年)、Japanese Pan-Asianism and the West,1894-1919は『東北学院大学紀要』(2008年)に論文として、オーストラリア学会での報告は『西洋史学』(2008年)の学会発表報告という形で掲載された。またこれら成果の集大成として、英国の高水準の学術書出版社と知られるオックフォード大学出版会から共著、The Diplomats' World, a cultural history of diplomacy, 1851-1914として2008年の12月に出版された。以上の経緯から本研究は人種問題を国際関係などの政治・外交研究において位置付け、外交文化史研究という新しい研究分野を切り開き、学会への多大なる貢献となった。
ユネスコの前身としての国際連盟学芸協力国際委員会の歴史学的検討
研究課題/領域番号:17520486 2005年 - 2007年
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
廣部 泉
配分額:2550000円 ( 直接経費:2400000円 、 間接経費:150000円 )
現在の国際連合における国際的学術交流の中心であるユネスコの前身である国際連盟学芸協力国際委員会について歴史学的に検討を加えた。根本資料としては、パリのユネスコ文書館の資料、ジュネーブの国際連盟文書館の国際連盟関係資料、ロンドンの英国国立公文書館の関係資料、ワシントンの米国国立公文書館の関係資料、加えてコロンビア大学のジェームズ・ショットウェル教授関係資料を用いた。その結果以下のことが明らかとなった。同委員会創設期においては、ベルギーの国際主義者主導でのまったく異なった形での創設の可能性が存在し、彼らとのせめぎあいの中から、フランス外務省主導の形での委員会設立となったこと。その過程で新渡戸稲造が重要な役割を果たしたこと。連絡の不備から日本政府は当初委員を送れなかったこと。国際連盟の正式加盟国とならなかったアメリカ合衆国もオブザーバーを派遣し重要な役割を果たしたこと。1930年代に世界にファシズムが台頭する中においても同委員会は活動を続け、国際連盟を脱退した日本も脱退後も関与を継続したこと。普遍的にみえる今日のユネスコによる国際学術交流も、国際的せめぎあいの中から誕生した英仏を中心とする同委員会創設時に由来する枠組みがその根本にあるということ。そのような歴史的理解なくしては今日のユネスコ等の国際交流のより深い理解は得られないということ。最後に、第二次世界大戦期に同委員会の活動を継続する形となった連合国教育相会議の検討が次に必要となることが明らかとなった。
人権概念普遍化の歴史学的検討
研究課題/領域番号:14510404 2002年 - 2004年
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
廣部 泉
配分額:2300000円 ( 直接経費:2300000円 )
西洋の概念が所与のものとして押しつけられ、押しつけられている側が無自覚でいる代表的事象の一つとして、人権概念を取り上げ、あたかも所与のものとして扱われている人権概念自体が西洋起源であり、その西洋起源の人権概念が普遍性を帯びていく過程を歴史的に明らかにしたのが本プロジェクトである。本課題では、数多い人権概念の中でも、特に人種平等概念の変遷に焦点をあてて分析した。その結果、これまで人権概念の変遷にとって最も重要な時期として注目されてきた第二次世界大戦末期から世界人権宣言採択にかけての一九四〇年代半ばから後半にかけての時期よりむしろ、両大戦間期において極めて重要な変化が見られたことが明らかとなった。特にアメリカ合衆国国内社会における様々な変化が重要であることが明らかとなった。例えば一九二〇年代にアメリカ合衆国で見られた人種主義の盛り上がりが、かえって人種平等概念の進展に大きな影響を与えて点は重要である。また、特にヨーロッパの側において、これまで重視されてこなかった非政府組織が重要な役割を果たしていたことも明らかとなった。特に、ロンドンやブリュッセルの民間団体の活動が大きな役割を果たしていることがわかってきた。本課題でその一端が示された、押しつける側も押しつけられた側も無自覚で、現在所与のものとして扱われている西洋中心の構築物の歴史的生成過程についての知見は、国際文化交流の実務においても重要な貢献をなすものであり、今後は、人種平等以外の人権概念についても同様の研究がなされるべきであろう。
アジア太平洋地域の文化変容における米国の位置と役割
研究課題/領域番号:10201206 1998年 - 2002年
日本学術振興会 科学研究費助成事業 特定領域研究
瀧田 佳子, 有賀 夏紀, 恒吉 僚子, 能登路 雅子, 廣部 泉, 藤田 文子
配分額:21700000円 ( 直接経費:21700000円 )
平成14年度は、最終年度として、文化接触・文化融合班は五年間の調査・研究の集大成となるべき成果公開にむけての針をたてることから出発した。一年後に出版予定の『太平洋世界の文化とアメリカ』は、この新領域の理論的枠組み形成、歴史的パースペクティヴ、将来への提言まで視野にいれ、ジェンダー、教育、文化変容と文学の各分野の研究を有機的に総合化することをめざすものとする。そのために研究分担者のお互いのテーマのみならず、他の班の研究との関連性も重視しなければならないだろう。
今年度教育関係では、Edward Beauchamp教授をお招きして、「21世紀の国際交流と短期留学」と題するセミナーをおこなった。お雇外国人研究者としても著争なボーシャン教授は、新しい文化交流ともいうべき、年齢も目的も多様な留学の可能性について提案された。
さらに、当班の活動をしめくくる意味で、公開シンポジウム「Transcending the Pacific-変容する文化風景と日米」を開催した。講師の吉原真理氏(University of Hawai'i)は"Embracing the East : White Women and American Orientalism"でアメリカ白人女性の東洋観を論じ、ジョゼフ・ヘニング氏(Prof. Joseph Henning, Saint Vincent College)は"Outposts of Civilization : Race, Raligion, and the Formative Years of American Japanese Relations"の中で、日米関係における人種と宗教といった新しい論点を提示した。コメンテイターは廣部泉氏(北海道大学)。多数の聴衆から活発な意見も出て刺激的な会であった。(司会 瀧田佳子、2003年2月3日、東京大学大学院総合文化研究科)
本年度は、これまで未知の分野であったアメリカとアジアを含む太平洋世界の文化について得た知見を検討しつつ、目標とした研究の完成に努力した。研究代表者と分担者全員が海外の様々な学会で発表したことも意義深いと思う。今後われわれの研究がこの地域の文化と相互理解に貢献できることを願っている。
19世紀前半英米の他者認識の比較研究
研究課題/領域番号:10710177 1998年 - 1999年
日本学術振興会 科学研究費助成事業 奨励研究(A)
廣部 泉
配分額:1000000円 ( 直接経費:1000000円 )
昨年度に引き続き、19世紀前半のアメリカの他者認識、特にアジア太平洋地域に対する認識が現れている書物、記録を収集した。特に、当時アメリカ合衆国の中でもアジア太平洋地域に関心を抱いていた人々が比較的多く居住していたニューイングランド及びニューヨーク地方の商人によって、広東に代表される東アジアの貿易港へ派遣された商船の航海記録、彼らに対する資金提供者からの命令書、及び同地方に本部をおく宣教師団から派遣された宣教師と本部とのやり取りの記録を中心に精力的に収集した。それらを、東京大学付属アメリカ研究資料センター等の国内の研究機関所蔵のマイクロフィルム資料と合わせて、通読し、当時、アジア太平洋に関心を抱いていたアメリカ人が、どのような視覚で当該地域を見ていたのか、そのような見方が、どのように変化していったのか、また、イギリス人の抱いていたアジア太平洋認識といかに異なる「アメリカ的」認識を形作っていったかを中心に検討した。特に、通常の東廻りの航路をとった船と、あえて西廻りの太平洋経由の航路を選んだ船との視覚の違いに着目し、アメリカ独自の太平洋周りの航路をとった人々の記録を精読した。その結果、彼らがどのようなイメージをもって太平洋からアジアへと向かったのかが、アメリカ独自のアジアに対する他者認識を解く鍵になるという感触を得た。今後は研究の対象時期を拡大し、南北戦争を経て、アメリカが「国民化」を迎え、そして、アジア太平洋地域へと物理的に拡張していく時期である19世紀後半の、アメリカのアジア太平洋観について研究を継続したい。
アメリカ殖民地時代に関する基礎研究-多元文化社会の新歴史批評的分析
研究課題/領域番号:08301041 1996年 - 1998年
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B)
國重 純二, 廣部 泉, 平井 康大, 林 文代, 柴田 元幸, 巽 孝之, 富島 美子, 折島 正司, 瀧田 佳子, 川本 皓嗣
配分額:6100000円 ( 直接経費:6100000円 )
現在のアメリカ合衆国の揺藍期にあたる、いわゆる植民地時代とはどのような時代であったのか。イギリスの恒久的な植民地としては1607年のジェイムズタウンがもっとも早いとされていて、ここの住民の苦労や、ジョン・ロルフの煙草改良による経済の発展、インディアンとの武力衝突や疫病による悲惨な歴史、あるいは、キャプテン・ジョン・スミスとポカホンタスの話などは我が国においても比較的よく知られている。ピルグリム・ファーザーズたちのプリマス植民地のことも、ボストンを中心としたマサチューセッツ湾植民地のこともよく知られている。中でもマサチューセッツ湾植民地については、ピューリタンによる神権政治とのからみで我が国でも理解が進んでいる。これを前提として研究を進めた。我が国ではアクセスできない資料をできるだけ集め、検討した結果、従来の歴史観には重大な欠陥があり、これの見直しが急務であることを確認した。魔女裁判関係では、被告の証言が裁判官に代表される支配層と、魔女と名指された人々の間に成立していた被支配層という関係によって歪められていたばかりでなく、裁かれる側の論利にも一貫性のある「物語」成立の工夫があったことが判明した。現代の作家の関心が、いわゆるキャノンと呼ばれる正統的歴史観の見直しに向けられており、歴史の読み直しが行われ、それが民族的、文化多元主義に基づくものであることを再確認した。新たな資料が発掘され、それに基づき、アメリカ小説の成立過程がかなりな程度解明された。
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