2026/03/07 更新

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マツオ シュンスケ
松尾 俊輔
MATSUO SHUNSUKE
所属
学部 法学部 専任講師
職名
専任講師
プロフィール
広い意味での専門は独立以降のラテンアメリカ近現代史、狭い意味での関心は「コーノ・スール」と呼ばれる南米南部諸国における国家と社会との関係をめぐる政治・社会史です。特に、これまで20世紀初頭のチリ・アルゼンチン・ウルグアイの3カ国を事例として、近代スポーツという特異な文化実践の一群が、近代国家形成という政治的プロジェクトといかなる関係性の下で展開してきたかについて研究してきました。

現在は1910年代から30年代初めまでのバジェ=イ=オルドニェス期のウルグアイについて博士論文を執筆しています。ウェーバーを端緒とする制度主義的国家論を理論的枠組みとしつつ、非人格的な権力としての近代国家が社会とどのようにして関係性を築こうとしたのかについて、スポーツ政策という福祉政策の(マージナルだが極めて興味深い)一局面の仔細な分析を通じてアプローチする、というのがこの研究の目的の一番外側の大枠として位置付けられます。
その大枠の中で、バジスモ(バジェが率いたコロラド党内部の改革派勢力、及びその政治志向を包括的に指す)による急進的政治改革とその一部としてのスポーツの位相、二大政党間及びコロラド党内部の政治的対立、その帰結としてのバジスモの停滞、「官僚(公務員)」という社会的アクターの勃興と政治的クライアンテリズムとの結びつき、といったトピックが論じられます。

また、こうしたナショナルな力学と並行して、ウルグアイのスポーツ政策のあり方を定義付けたのが、YMCA(キリスト教青年会)とIOC(国際オリンピック委員会)という、当時世界の周縁地域でのスポーツ振興を担っていた国際団体によるグローバルな力学でした。こうした国際団体によるスポーツ振興策とウルグアイのスポーツ政策との関係について、「帝国主義」や「文明化の使命」といった北米・ヨーロッパ的な視点からではなく、むしろこの関係性における小国ウルグアイの主体性、自立性にこそ着目しながら論じていきたいと考えています。
外部リンク

学位

  • 修士(学術) ( 東京大学 )

研究キーワード

  • スポーツ政策

  • 政治史

  • スポーツ史

  • 南米

  • チリ

  • アルゼンチン

  • ウルグアイ

  • ラテンアメリカ

  • オリンピック

  • YMCA

  • グローバルヒストリー

  • 共和主義

研究分野

  • ライフサイエンス / スポーツ科学  / スポーツ史

  • 人文・社会 / 地域研究  / ラテンアメリカ研究

  • 人文・社会 / ヨーロッパ史、アメリカ史  / ラテンアメリカ史

学歴

  • 東京大学   総合文化研究科   地域文化研究専攻 博士課程

    2013年4月 - 2019年3月

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  • 東京大学   総合文化研究科   地域文化研究専攻 修士課程

    2011年4月 - 2013年3月

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  • 東京大学   教養学部   地域文化研究学科ラテンアメリカ研究分科

    2008年4月 - 2011年3月

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  • チリ・カトリカ大学   交換留学生

    2009年3月 - 2010年2月

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  • 東京大学   教養学部   文科三類

    2006年4月 - 2008年3月

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経歴

  • 明治大学   法学部   専任講師

    2021年4月 - 現在

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  • 東京大学   大学院総合文化研究科 地域文化研究専攻   助教

    2020年4月 - 2021年3月

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    備考:教養学部前期課程スペイン語部会

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  • 東京大学   大学院総合文化研究科 地域文化研究専攻   教務補佐員

    2018年4月 - 2020年3月

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  • ベルリン自由大学   ラテンアメリカ研究所   訪問研究員

    2017年9月 - 2018年2月

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  • 日本学術振興会   特別研究員

    2013年4月 - 2016年3月

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  • 東京大学   教養学部   非常勤講師

    2021年4月 - 現在

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  • 青山学院大学   非常勤講師

    2019年4月 - 2020年3月

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  • 東京女子大学   非常勤講師

    2018年4月 - 2020年3月

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  • 法政大学   非常勤講師

    2016年4月 - 2020年3月

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所属学協会

  • Latin American Studies Association

    2018年4月 - 現在

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  • 日本ラテンアメリカ学会

    2016年4月 - 現在

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  • North American Society for the Sport History

    2013年4月 - 現在

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  • International Society for the History of Physical Education and Sport

    2012年4月 - 現在

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論文

書籍等出版物

  • ウルグアイを知るための60章

    山口恵美子( 担当: 分担執筆)

    明石書店  2022年7月  ( ISBN:9784750352879

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    総ページ数:327p   記述言語:日本語  

    CiNii Research

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  • ラテンアメリカ文化事典

    ラテンアメリカ文化事典編集委員会( 担当: 分担執筆 範囲: 「ナショナリズムとスポーツ」「政策としてのスポーツ」「オリンピック」)

    丸善出版  2021年1月  ( ISBN:9784621305850

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    総ページ数:xxv, 741p, 図版 [8] p   記述言語:日本語  

    CiNii Research

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  • Olimpismo: The Olympic Movement in the Making of Latin America and the Caribbean

    Antonio Sotomayor, Cesar R. Torres( 担当: 分担執筆 範囲: Chapter 1: Sport Policy, the YMCA, and the Early History of Olympism in Uruguay)

    The University of Arkansas Press  2020年2月 

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    記述言語:英語   著書種別:学術書

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  • スポーツの世界史

    石井昌幸ほか編( 担当: 分担執筆 範囲: 第12章 アルゼンチン、ウルグアイ、チリ:スポーツから見る南米の政治史)

    一色出版  2018年10月 

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  • よくわかるスポーツ人類学

    寒川恒夫( 担当: 共著 範囲: 「スポーツによる人種改良」?20世紀初頭アルゼンチンの身体・神経・精神と優生学)

    ミネルヴァ書房  2017年 

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    記述言語:日本語   著書種別:一般書・啓蒙書

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  • 新版 ラテンアメリカを知る事典

    大貫良夫ほか( 担当: 分担執筆 範囲: 「サッカー」「テレビ」「プロレス」「ペレ」「ボクシング」「まんが」「ロデオ」「メッシ」「マラドーナ」の各項目またはその一部を執筆、加筆)

    平凡社  2013年 

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共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 20世紀初頭南米における北米YMCAとスポーツ:「文明化の使命」論を超えて

    研究課題/領域番号:21K00919  2021年4月 - 2025年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

    松尾 俊輔

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    担当区分:研究代表者 

    配分額:2080000円 ( 直接経費:1600000円 、 間接経費:480000円 )

    2021年度は、ウルグアイ及びアルゼンチンのスポーツや宗教に関する研究を渉猟し、20世紀初頭の近代スポーツ黎明期における各国でのYMCAの関わり方や、世俗化の過程、カトリックとプロテスタントの関係など、本研究にとって有益な知見を蓄積することができた。ただし、新型コロナウイルスの影響もあるのか、特に南米からの書籍取り寄せに時間がかかっており、一部はまだ目を通すことができていない状況である。
    また、YMCAの世界展開の歴史についても、古典的な団体史叙述から最新の研究書までの主要な文献に目を通し、先行研究をまとめた上で、本研究の位置づけとそれが提供しうる貢献について、明確化した。とりわけ、YMCAが宗教的・文化的・人種的な彼我の「差異」を大前提としながら活動を展開した東アジアの事例との比較において、本研究が扱う南米の事例は旧来とは異なる視座を提供できるものと確信した。他方で、とりわけYMCAの古い団体史研究に現れる南米関連の叙述はしばしば一面的で表層的なものにとどまっているため、今後は現地の資料を十分に発掘しなければ、具体的に当地のYMCAがどのような意図のもと組織運営を行い、また市民や公的機関とどのような関係性を築いたのか、なかなか実像が掴めない点に困難を感じている。
    また、アルゼンチン・ウルグアイ・ブラジルの3か国におけるスポーツ研究を牽引する3名の研究者とオンラインで打ち合わせを行い、本研究の内容に関しても有意義な意見交換を行った。

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  • 20世紀初頭ウルグアイにおけるスポーツ政策に関する政治思想史的研究(1911-1933)―国家と社会との関係性をめぐる共和主義の観点から―

    2017年4月 - 2018年2月

    日本科学協会  笹川科学研究助成 

    松尾俊輔

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    担当区分:研究代表者  資金種別:競争的資金

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  • The Early History of Olympism in Uruguay (1911-1924): A National-Global Perspective

    2017年1月 - 2017年12月

    国際オリンピック委員会付属オリンピック研究センター  博士課程生研究助成プログラム 

    松尾俊輔

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    担当区分:研究代表者  資金種別:競争的資金

    配分額:880000円 ( 直接経費:880000円 )

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  • 20世紀前半の南米南部三カ国における近代スポーツの発展に関する歴史的研究

    2013年4月 - 2016年3月

    日本学術振興会  特別研究員 

    松尾俊輔

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    担当区分:研究代表者  資金種別:競争的資金

    配分額:3000000円 ( 直接経費:3000000円 )

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担当経験のある科目(授業)

  • 中南米文化

    2021年4月 - 現在 機関名:明治大学

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  • スペイン語(初級)

    機関名:明治大学、東京大学、法政大学、青山学院大学

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  • スペイン語(中級)

    機関名:明治大学、東京女子大学

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社会貢献活動

  • 角川まんが学習シリーズ 世界の歴史 制作協力

    役割:助言・指導

    KADOKAWA  2016年11月 - 2021年2月

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    対象: 小学生, 中学生, 高校生, 教育関係者, 社会人・一般

    種別:その他

    南北アメリカ史関連の章を中心に、構成、シナリオ執筆、校閲などの制作協力を行った。

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